評価軸で比べる比較サイト

モノサシ屋

迷ったら、モノサシを当てよう。

何を基準に選ぶかを先に決めて、評価軸(モノサシ)で比べる

木の机にノートPCと方眼の手帳、黒いペンが並び、書き留める準備が整った作業場

PHPのバージョンを変更する手順と、サイトが動かなくなったときの戻し方

PHPのバージョンを変えると、サイトが真っ白になることがある、と聞きました。変える画面って、どこにあるんでしたっけ。ボタンを押したら、そのまま元に戻せないなんてこと、ありませんよね。そもそも、変えたほうがいいのかどうかも、よく分かっていません。戻し方を、先に聞いておきたいです。

はじめまして、モノサシ屋のみつきです。ネットワークまわりの案内役で、ニュースの数字や公式の発表を、読む順番に並べて比べています。

結論|最初にやることは、変える前の番号を控えてバックアップを取ること

最初の一手は、PHPの番号を変える前に、サイトのバックアップを取り、変える前の番号をメモしておくことです。変えるかどうか自体は、契約先のお知らせで先に決めます。判断の手順は、自分のサイトは影響を受けるかの確かめ方にまとめました。PHP2Shell自体は、PHP2Shellとはに書いています。

  1. 1契約先のお知らせで、変える必要があるかを読む
  2. 2バックアップを取り、変える前の番号を控える
  3. 3管理画面でPHPの番号を変える
  4. 4サイトの表示を確かめ、おかしければ、戻せるかを確かめて元の番号に戻す

変える前

バックアップと、元の番号のメモ。プラグインとテーマの対応も見ます。

変えるとき

契約先の管理画面で、ドメインごとに番号を選びます。反映には時間がかかる会社があります。

動かないとき

同じ画面で元の番号を選べる作りですが、戻せると明記した公式の記載がない会社もあります。

変更の前にやる準備|バックアップ、元の番号、プラグインの対応

準備は3つです。バックアップを取ること、変える前の番号を控えること、使っているテーマとプラグインが変更後の番号に対応しているかを見ることです。

ロリポップ!のマニュアルは、PHPの番号を変えると、使っているプログラムによってはサイトが正常に動かない可能性がある、と書いています。変える前に、ステージング(テスト)環境で表示と動作を確かめる手段も用意されています。(出典: ロリポップ! PHP設定のマニュアル)

ノートPCの横で、黄色いペンを使って紙にメモを書き込んでいる手元
変える前の番号は、手帳に書き写しておきます。
  1. 1

    バックアップを取る

    サイトのファイルとデータベースの両方を、変える前の状態で残します。取り方は契約先のマニュアルに従います。

  2. 2

    変える前の番号を控える

    管理画面に出ている番号と、ドメイン名を書き留めます。戻すときの行き先になります。ロリポップ!はPHP7.1未満から上げると変更前の番号に戻せません。該当するなら、変える前にバックアップとサポートの案内を確かめます。

  3. 3

    プラグインとテーマの対応を見る

    配布元の説明で、変更後の番号に対応しているかを読み、更新があれば更新します。

みつき

元の番号を書いておけば、戻すときに迷わなくて済みます。メモ帳の1行目に、まず書いておきます。

変更の手順|5社の画面で見る流れ

変える画面は、会社ごとに違います。公式マニュアルで操作を確認できた5社を並べます。

契約先 変える場所 操作 出典
エックスサーバー サーバーパネルの「PHP Ver.切替」 ドメイン右のペンのアイコンを押し、「変更後のバージョン」を選んで「設定する」 エックスサーバー マニュアル
ロリポップ! ユーザー専用ページの[サーバーの管理・設定]にある[PHP設定](マニュアルの対象プラン: エコノミー・ライト・スタンダード・エンタープライズ) ドメインの番号を選んで「変更」。反映まで5〜10分ほど。PHP7.1未満から上げると変更前の番号に戻せない。該当するなら、変える前にバックアップとサポートの案内を確かめる ロリポップ! マニュアル
ConoHa WING コントロールパネルの「WING」→「サイト管理」→「サイト設定」→「応用設定」タブ→「PHP設定」 「PHPバージョン」の右の鉛筆アイコン「編集」を押し、プルダウンで番号を選んで「保存」。ドメインごとに変えられる ConoHa WINGサポート
さくらのレンタルサーバ サーバーコントロールパネルの「スクリプト設定」→「言語バージョン設定」 PHPのバージョン項目で番号を選んで「保存する」。ログインは、初期ドメインまたは追加したドメインとパスワードで行う さくらのレンタルサーバ ヘルプ
mixhost(現行プラン) cPanelのホーム画面の「MultiPHP マネージャー」 変えたいドメインのチェックボックスを選び、「PHPバージョン」のプルダウンから番号を選んで「適用」 mixhost ヘルプ&サポート
mixhost(旧プラン) cPanelのホーム画面の「Select PHP Version」(「MultiPHP マネージャー」がない場合) アカウント単位で、Current PHP versionの横のプルダウンから番号を選ぶ

ロリポップ!は、ドメインごとに番号を選ぶ方式です。すべてのドメインに同じ番号を設定することもできます。変更した直後は表示が変わらないことがあるので、5〜10分ほど置いてから確かめます。(出典: ロリポップ! マニュアル、エックスサーバー マニュアル、ConoHa WINGサポート、さくらのレンタルサーバ ヘルプ、mixhost ヘルプ&サポート)

ConoHa WINGは、ドメインごとに番号を変えると、.htaccessに「AddHandler」から始まる記述が入ります。マニュアルは、この記述を削除すると不整合が生じる可能性がある、と注意しています。さくらのレンタルサーバは、「メールアドレス / パスワード」でログインするとメール設定しか表示されないため、初期ドメインまたは追加したドメインでログインするよう案内しています。mixhostは契約時期によって選べる番号が異なり、現行プランと旧プランで操作する画面も違います。上の5社以外の契約先は、公式のマニュアルで画面の名前を確かめます。各社が出したお知らせは、国内レンタルサーバー各社の対応状況に並べています。

サイトが動かなくなったとき|白い画面・エラー表示の戻し方

変えたあとに白い画面やエラーが出たら、手帳に控えた元の番号を手元に出します。

変えたあとにサイトが動かない

白い画面、またはエラーの表示が出ている状態です。

戻せる

契約先の案内を確かめて、控えた元の番号を同じ画面で選び直す

戻せない

契約先のサポートに、症状と変更の日時を伝える

今回見た5社は、どこも変えたときと同じ画面で別の番号を選べる作りです。ただし、戻せると公式に明記しているのは、さくらのレンタルサーバだけです。さくらのマニュアルには「動作に不具合がある場合は古いバージョンを選択し直すことで元の環境へ戻すことができます」とあります。ConoHa WING、mixhostのマニュアルと、エックスサーバーの新サーバーパネルの手順には、戻せると明記した記載を確認できませんでした。戻す前に、契約先のマニュアルかサポートで確かめます。ロリポップ!は、PHP7.1未満のバージョンからアップグレードした場合、変更前の番号に戻せません。変える前に、元の番号を確かめておく理由の一つです。(出典: ロリポップ! マニュアル)

ロリポップ!のマニュアルには、番号を変えたあとにサイトで「データベース接続確立エラー」が出る場合の手順も載っています。データベースのパスワード形式を「native_password形式」に変える操作です。パスワードを変えると、WordPressの設定ファイルの中のパスワードも書き換えが要ります。手順はマニュアルの本文のとおりに進めます。

IF変えた直後に白い画面やエラーが出た

→

THEN契約先の案内で戻せる会社かを見て、控えた番号を選ぶ

IF「データベース接続確立エラー」が出た(ロリポップ!)

→

THENマニュアルのパスワード形式の手順を見る

IF戻しても直らない、戻せない

→

THENサポートへ、対象のURL・エラー内容・変更の日時を伝える

ノートPCのキーボードに両手を置いて、画面に向かって操作している手元
戻すときも、手帳の元の番号を見ながら進めます。

サポートへ連絡するとき、ロリポップ!は次の情報を添えるよう案内しています。対象のサイトやプログラムのURL、エラーの内容、PHPの番号を変えた日時、データベースのパスワードを変えた日時です。他の会社のサポートに尋ねるときも、同じ情報を手元に置いておきます。(出典: ロリポップ! マニュアル)

みつき

白い画面を見ると、心臓が止まりそうです。それでも、戻す番号さえ手元にあれば、落ち着いて画面に向かえます。

番号の読み方|戻す前と上げる前に知っておく3点

戻す先や上げる先の番号を選ぶ前に、次の3点を知っておくと迷いません。

表示の番号は据え置きのことがある

ConoHa WING、お名前.com、mixhostは、番号を据え置いたまま修正を適用したと告知しています。番号だけでは修正済みか決まりません。

8.1以前に公式の修正版はない

JPCERT/CCは、8.1以前は修正版が提供されないと書き、サポート中の版への移行を勧めています。

8.2は2026年12月31日でサポートが終わる

PHP 8.2は2026年12月31日にサポートが終わり、以後はセキュリティ修正が出ません。

PHPの系列 公式の修正版 サポートの状況
8.5 8.5.12 修正版あり
8.4 8.4.27 修正版あり
8.3 8.3.36 修正版あり
8.2 8.2.35 2026年12月31日にサポート終了
8.1以前 なし 修正版は提供されない
  • 2026年10月21日php.netが、修正版の8.5.12・8.4.27・8.3.36・8.2.35を出す
  • 2026年10月22日JPCERT/CCが、8.1以前は修正版が提供されないと注意喚起を出す
  • 2026年12月31日PHP 8.2のサポートが終わる

契約先がサーバー側で独自に修正を当てたと告知している場合もあります。エックスサーバーは7.4〜8.1にも修正を適用し、mixhostは5.2〜8.5を対象にしたと告知しています。ただし、これは契約先ごとの話です。戻した先の番号の扱いは、契約先のお知らせで読みます。(出典: php.net ニュース(2026年10月21日付)、JPCERT/CC AT-2026-0033、エックスサーバー お知らせ、mixhost お知らせ、ConoHa WING、お名前.com)

動かないからと、8.1以前に戻したままにする

戻すのは一時的にして、原因のプラグインを探す

表示された番号だけで、修正済みかを決める

契約先のお知らせで、適用の完了を読む

プラグインとテーマの対応の見方|変える前に配布元で読む

動かなくなる原因の一つは、PHPの番号が、使っているテーマやプラグインの対応する範囲から外れることです。WordPressを使っているなら、変更後の番号に対応しているかを、事前に確かめます。ロリポップ!のマニュアルも、確認のうえでアップデートするよう案内しています。(出典: ロリポップ! マニュアル)

見る場所

テーマとプラグインの配布元の説明ページ。対応するPHPの番号が書かれているかを読みます。

更新があるとき

先に更新してから、PHPの番号を変えます。更新の前にも、バックアップを取ります。

対応が読み取れないとき

ステージング環境があれば、そこで先に試します。なければ、配布元に尋ねます。

みつき

プラグインの数だけ、説明ページを開くことになりそうです。数えるのは、あとにします。

情報の確認日: 2026年10月23日

まとめ|変える前にバックアップと元の番号、動かなければ選び直す

PHPの番号を変えるときは、先にバックアップを取り、元の番号を控えます。ただし、動かなくなって戻す先が8.1以前や8.2なら、その版には公式の修正がないか、2026年12月31日にサポートが終わります。

結論

バックアップと元の番号を手元に置いてから、番号を変える

変える必要は契約先のお知らせで決め、変える前に番号を控えます。動かなければ控えた番号を選び、直らないときはサポートへ症状と日時を伝えます。

モノサシを片手に、変える前の番号を手帳に書き写すところから始めましょう。

— モノサシ屋みつき

モノサシ屋 みつき

ネットワークまわりの案内役です。VPN、セキュリティ、パスワード管理、Wi-Fi。公式の発表を並べて、何で比べるかを決めます。