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ニュースで不正ログインとかいうのを見て、そういえば同じパスワードをいくつものサービスで使い回してるな、と気づいたまま放ってあること、ありますよね。パスワード管理ツールっていうのを入れたほうがいいらしいけど、そこまでする話なのか、入れるとして何がいいのかも分からなくて、そのままになっている。VPNも考えているなら、NordVPNの上位プランにNordPassとかいうのが付いているそうで、それを使えば別に契約しなくていいのか、専用のがいいのかもモヤモヤする。で、結局どれ。同じパスワードをあちこちで使っていると気づいたとき、私もひやっとしました。とにかく、使い回しだと何が起きるのかを公的機関の資料で見てから、選び方までひととおりさらっていきます。
結論|使い回しなら管理ツールを導入。VPNも検討中ならNordPass込みのコンプリート
パスワードを複数サービスで使い回している人は、パスワード管理ツールの導入を検討したほうがよいというのが、公的機関の資料でも共通する考え方です。すでに1Password・Bitwardenなどの専業ツールを使っている人は、無理に乗り換える必要はありません。まだ何も使っておらず、かつVPNの契約も検討しているなら、NordVPNの「コンプリート」プラン以上に含まれるパスワードマネージャー「NordPass」でVPNと管理ツールを一本化するのが、契約先を増やさずに済む選び方です。VPNは不要でパスワード管理だけを単体で契約したい場合は、専業ツールとの比較が必要になります。以下、公的機関の資料と公式ページの情報をもとに、判断の手順を整理します。
いまの状況は?
使い回しの有無と、VPNの契約予定で選び方が分かれます。
1Password・Bitwardenなどをすでに使っている場合。無理に乗り換える必要はありません
何も使っておらず、VPNの契約も検討している場合。NordVPNのコンプリート以上に含まれるNordPassで一本化。契約先を増やさずに済みます
VPNは不要で、パスワード管理だけしたい場合。専業ツールとの比較が必要です
みつき
まず、いまの自分が3つのどれに当てはまるかを決めましょう。そこから選び方が絞れます。
パスワードの使い回しがなぜ危険なのか(公的機関の資料から)
「パスワードの使い回しはよくない」という話は聞いたことがあっても、具体的に何が起きるのかは意外と説明されません。まずは公的機関が公開している資料をもとに、使い回しのリスクと基本的な対策を確認しておきます。
総務省の「国民のためのサイバーセキュリティサイト」では、パスワードの使い回しについて次のように説明されています。
パスワードはできる限り、複数のサービスで使い回さないようにしましょう。サービスから流出したアカウント情報を使って、他のサービスへの不正ログインを試す攻撃の手口が知られています。
さらに、使い回しがどのように被害へつながるかについても、次のように説明されています。
もし重要情報を利用しているサービスで、他のサービスからの使い回しのパスワードを利用していた場合、他のサービスから何らかの原因でパスワードが漏洩してしまえば、第三者に重要情報にアクセスされてしまう可能性があります。
つまり、自分が直接油断していなくても、使い回し先のどこか1つのサービスから情報が漏れれば、他の重要なサービスまで芋づる式に危険にさらされるという点が、使い回しの本質的なリスクです。ニュースなどで報じられる大規模な情報漏えいは、漏えい元のサービス以外の会員にも影響することがある、という言い方もできます。
- 1使い回し先のどこか1つのサービスから、アカウント情報が流出する
- 2流出したアカウント情報で、他のサービスへの不正ログインが試される
- 3重要情報のサービスまで、第三者にアクセスされる可能性がある
IPA(情報処理推進機構)の解説でも、ID・パスワードが第三者に渡ることの危険性が説明されています。
しかし、IDおよびパスワードによる本人認証方式では、悪意のある第三者にIDおよびパスワードを知られた場合は、不正にログインされ、個人情報漏えいや金銭被害などの被害に遭う恐れがあります。
対策としては、パスワードそのものを複雑にすることに加え、使い回しをしないこと、そして可能であれば多要素認証を併用することが推奨されています。
具体的な不正ログイン対策として、まずはパスワードを長く複雑にするなど推測されにくいものにして、さらに複数サービス間で使い回しをしないことが重要です。また、一歩進んだ対策として、「多要素認証」の設定を推奨します。
多要素認証を設定していれば、仮にパスワードが漏れてもそれだけでは不正ログインを防げる、という説明も示されています。
「多要素認証」を利用している場合、仮にIDおよび1つ目のパスワードを不正利用されてもログインはできないことから、不正ログイン防止に効果があります。
安全なパスワードの目安についても、総務省の同ページで具体的に説明されています。
安全なパスワードとは、他人に推測されにくく、ツールなどで割り出しにくいものを言います。理想的には、最低でも10文字以上の文字数で構成されるある程度長いランダムな英数字の並びとし、パスワード内に数字や記号、アルファベット(大文字、小文字)が混ざっていることが好ましいですが……(原文はこの後、覚える必要のあるパスワードの作り方に関する別の技法の説明へ続きます。本記事の趣旨に沿って該当部分のみを抜粋しています)
そして、この「サービスごとに異なる、長くて複雑なパスワードを人力で覚え続ける」という前提そのものが現実的でないことも、同じページで指摘されています。
なお、各サービスで異なる充分に安全なパスワードを覚えておくのは大変なので、パスワードを覚える必要のない、パスワード管理ツールを使うことも推奨されます。
みつき
覚えきれないパスワードを人力で管理し続けるより、パスワード管理ツールに任せるほうが現実的です。
ここまでを整理すると、公的機関が推奨している基本方針は次の3点にまとめられます。
- サービスごとに異なる、長く複雑なパスワードを設定する
- 可能なら多要素認証を併用する
- 「覚えるのが大変」という問題を、パスワード管理ツールで解決する
出典: 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」(https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/cybersecurity/kokumin/security/end_user/general/01/)、IPA「不正ログイン対策」(https://www.ipa.go.jp/security/anshin/measures/account_security.html)。なお、内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)も、サイバーセキュリティの基本知識と最低限実施すべき対策をまとめたハンドブックを公開しており、パスワード管理を含む基本対策の普及啓発を行っています(https://security-portal.nisc.go.jp/guidance/handbook.html)。

選び方の手順(3ステップ)
「パスワード管理ツールが必要かどうか」「単体で契約するか、VPNとまとめるか」を、次の3ステップで整理すると判断しやすくなります。
- 1
今のパスワード管理状況を棚卸しする
使い回し・専業ツール・ブラウザ保存のどれに当てはまるかを言葉にします。
- 2
VPNの契約自体を検討しているかを確認する
VPNも欲しいか、パスワード管理だけかで分かれます。
- 3
単体契約とバンドル契約のコストを比べる
VPNが不要な場合は、それぞれの費用を比べます。
ステップ1: 今のパスワード管理状況を棚卸しする
まず、自分が今どういう状態かを言葉にしてみてください。大きく分けると次の3パターンのどれかに当てはまります。
- 複数のサービスで同じ、または似たパスワードを使い回している。専用の管理ツールは使っていない。 → 前述の公的機関の資料が指摘するリスクにそのまま該当します。何らかの管理ツールの導入を検討する段階です。
- すでに1Password・Bitwarden・Google/Appleのパスワード保存機能など、専業のパスワード管理ツールを使っている。 → 新たに管理ツールを追加する必要は基本的にありません。後述の「すでに使っている人への注意」を確認してください。
- ブラウザのパスワード保存機能だけに頼っていて、専用ツールは使っていない。 → ブラウザの保存機能も一定の利便性はありますが、端末をまたいだ利用や、ID・パスワード以外の情報(メモ・カード情報等)の一元管理という点では専業ツールに劣る場合があります。導入を検討する余地があります。
ステップ2: VPNの契約自体を検討しているかを確認する
ステップ1で「管理ツールが必要そう」と分かった場合、次に確認するのは「そもそもVPNの契約も検討しているか」です。
- VPNも欲しい(海外サーバー経由での接続、公衆Wi-Fi対策等の用途がある) → NordVPNのコンプリートプラン以上を契約すれば、VPN本体に加えてパスワードマネージャー「NordPass」が追加費用なしで使えます。契約先を1つにまとめられる分、管理の手間も減ります。
- VPNは今のところ不要で、パスワード管理だけをしたい → NordPassを含むVPNバンドルではなく、パスワード管理ツール単体での契約を検討することになります。次のステップ3で、単体契約のコストとバンドルのコストを比べます。
VPNの契約も検討している?
海外サーバー経由の接続や、公衆Wi-Fi対策などの用途があるかどうかです。
NordVPNのコンプリート以上で、NordPassが追加費用なしで使えます。契約先を1つにまとめられます
パスワード管理ツール単体での契約を検討します。ステップ3でコストを比べます
ステップ3: 単体契約とバンドル契約のコストを比べる
VPNが不要な場合、パスワード管理ツールを単体で契約する場合の費用と、NordVPNのベーシックプランを契約したうえで管理ツールを別途契約する場合の費用(あるいはコンプリートプランでまとめて契約する費用)を比べます。具体的な料金の考え方は、次の「NordPassの中身」「単体契約との比較」で説明します。
VPNもパスワード管理も両方必要な場合は、多くのケースでコンプリートプランのような一本化のほうが、契約先・支払い管理・サポート窓口がまとまる分、実務的な手間は減ります。ただし「安いから」だけで決めず、次章以降でNordPassの機能が自分の使い方に合っているかを確認してから判断してください。
みつき
両方必要な人は、契約先・支払い管理・サポート窓口がまとまる一本化のほうが、多くの場合、手間は減ります。

NordPass(NordVPNコンプリート以上に含まれる機能)の中身
NordVPNの料金ページに掲載されている機能比較表では、「クロスプラットフォーム対応のパスワードマネージャー」がコンプリート・エリートの2プランに含まれ、ベーシックには含まれないと案内されています。この項目にあたるのが、NordVPNと同じNord Securityが開発するパスワードマネージャー「NordPass」です。
| NordVPNのプラン | NordPassの含有 |
|---|---|
| ベーシック | ×(含まれない) |
| コンプリート | ○(含まれる) |
| エリート | ○(含まれる) |
ログイン情報の保存
パスワード管理ツールの基本機能です。
フォームの自動入力
ログイン情報などを自動で入力します。
プライベートメモの安全な保管
パスワード以外の情報も、安全にメモとして保管できます。
強力なパスワードの生成
推測されにくいパスワードを生成できます。
NordVPN公式サポートの説明では、NordPassの機能は次のように紹介されています。
NordPassは、パスワードを安全かつ簡単に管理するためのツールです。NordVPNと同じ会社であるNordSecurityによって作成されたNordPassは、ログイン情報の保存、フォームの自動入力、プライベートメモの安全な保管、強力なパスワードの生成を可能にします。
つまり、一般的なパスワード管理ツールに求められる基本機能(ログイン情報の保存、自動入力、パスワード生成)に加えて、パスワード以外の情報を安全にメモとして保管する機能も持っています。
NordPassはNordVPNと共通の「Nordアカウント」から利用できる点も特徴です。
Nordアカウントでは、NordVPN、NordPass、NordLockerを含むすべてのNord製品を簡単に管理できます。NordVPNまたは任意のバンドルを購入すると、Nordアカウントへの自動アクセスが提供されます。
NordPass自体の製品紹介ページでは、ゼロ知識方式(サービス提供者側もパスワードの中身を閲覧できない設計)のパスワードマネージャーであることが説明されています。
Let NordPass be your secure gateway to digital life. NordPass is a zero-knowledge password manager with advanced cybersecurity features for your business needs.
専用アプリまたはブラウザ拡張機能をインストールし、Nordアカウントでログインすれば使い始められる案内になっており、NordVPNを既に契約している場合、追加のアカウント登録なしで導入できる点が、単体でパスワード管理ツールを新規契約する場合との違いです。
- 1専用アプリまたはブラウザ拡張機能をインストールする
- 2Nordアカウントでログインする
- 3使い始める(NordVPNを契約済みなら追加のアカウント登録は不要)
みつき
NordVPNとNordPassは共通の「Nordアカウント」から使えます。契約済みの人は導入の手間が少なくて済みます。
出典: NordVPN公式サポート「NordPassでパスワードマネージャーを設定する方法」(https://support.nordvpn.com/hc/ja/articles/33467690873105)、NordPass公式サイト(https://nordpass.com/password-manager/)、NordVPN公式サイト料金ページ(https://nordvpn.com/ja/pricing/)。
なお、NordVPN公式サポートの当該記事内には「プラスプラン」「ウルトラプラン」という表記でNordPass対象プランを説明している箇所がありますが、これは現行のNordVPN公式料金ページに掲載されているプラン名(ベーシック・コンプリート・エリート)と一致しません。プラン名の変更前に書かれた記述の可能性があるため、本記事では「どのプランにNordPassが含まれるか」の判断は料金ページの比較表(ベーシック×・コンプリート○・エリート○)のみを根拠にし、サポート記事側の古いプラン名表記は機能説明の参照にのみ使っています。

NordPass単体プランとの比較(単体契約するとどうなるか)
VPNが不要で、パスワード管理ツールだけを契約したい場合の比較材料として、NordPassを単体契約した場合のプラン構成も確認しておきます。
NordPass公式サイトの個人向けプランページでは、有料プランとして「Premium」「Family」の名称が案内されています。「Family」プランは1契約で最大6つのユーザーアカウントを利用できると案内されています。有料プランには30日間の返金保証が付帯していると案内されています。
Premium
有料プラン。2年契約の表示例で、最初の27か月が¥7,560(月あたり¥280)です。
Family
有料プラン。1契約で最大6つのユーザーアカウントを利用できます。最初の27か月が¥10,260(月あたり¥380)です。
6 user accounts(Familyプランの提供内容として表示)
30-day money-back guarantee(有料プランの案内として表示)
価格については、2年契約を選んだ場合の表示例として、Premiumプランが最初の27か月で¥7,560(月あたり¥280)、Familyプランが最初の27か月で¥10,260(月あたり¥380)という金額が案内されています。
VPNも契約する予定がある人にとっては、もう一段の比較材料もあります。NordVPNの料金ページでは、同じ2年契約の表示例で、ベーシックプランからコンプリートプランへ上げたときの差額が¥2,700(最初の27か月の支払額ベース)となっており、これはNordPass Premium単体の表示価格¥7,560より小さい金額です。つまり、VPNとパスワード管理の両方が必要な人にとっては、NordPassを単体で契約するより、NordVPNをコンプリートプランで契約したほうが、表示例の上では差額分だけ安く済む形になります。ただし、コンプリートプランの差額にはNordPass以外の機能(マルウェア対策・広告ブロック・クラウドストレージ等)も含まれます。VPNが不要な人は、NordPass単体や他の専業ツールとの比較で判断してください。
みつき
VPNとパスワード管理の両方が必要なら、コンプリートで契約するほうが表示例の上では差額分だけ安く済みます。
比較すると次のとおりです。
| 比較対象 | 最初の27か月の金額(2年契約の表示例) |
|---|---|
| NordPass Premium単体 | ¥7,560(月あたり¥280) |
| NordPass Family単体 | ¥10,260(月あたり¥380) |
| NordVPNベーシック→コンプリートの差額 | ¥2,700 |
このように、NordPassには単体契約の選択肢もあるため、「VPNは不要だがパスワード管理はしたい」という場合、NordPass単体契約と、他の専業パスワード管理ツール(1Password・Bitwarden等)を比較する、という進め方になります。
出典: NordPass公式サイト個人向けプランページ(https://nordpass.com/password-manager-pricing/)、NordVPN公式サイト料金ページ(nordvpn.com/ja/pricing/)。

すでに1Password・Bitwardenなどを使っている人への注意
ここまで「パスワード管理ツールをまとめて持つ」利点を説明してきましたが、すでに1Password・Bitwardenなどの専業パスワード管理ツールを日常的に使っている場合、NordVPNのコンプリートプランへアップグレードしてNordPassを追加しても、機能としてはほぼ重複します。
専業ツールを日常的に使っている
NordPassを追加しても、機能としてはほぼ重複します。
NordVPNはベーシックで十分です
乗り換え候補としてNordPassを検討します。既存ツールに保存した全データのエクスポート・インポートが必要です
パスワード管理ツールは、保存したログイン情報・生成したパスワードをそのツールのアカウントに蓄積していく性質上、複数のツールを並行運用するメリットは基本的にありません。むしろ「どちらのツールにどのパスワードを登録したか分からなくなる」「片方だけ更新して情報が食い違う」といった管理の手間が増えるおそれがあります。
このケースでは、次のように考えるのが無駄がありません。
- VPNだけが目的なら、NordVPNはベーシックプランで十分です。 コンプリート以上を選ぶ理由は、NordPass以外の付加機能(マルウェア対策・クラウドストレージ等)が必要かどうかで判断してください(詳しくは姉妹記事「NordVPNのプランの選び方」を参照)。
- 今使っているパスワード管理ツールに不満がある場合に限り、乗り換え候補としてNordPassを検討する。 「VPNとまとめられるから」という理由だけで、使い慣れたツールから乗り換える必要はありません。乗り換える場合は、既存ツールに保存した全データのエクスポート・インポートが必要になる点も踏まえて判断してください。
みつき
「VPNとまとめられるから」という理由だけで、使い慣れたツールから乗り換える必要はありません。
「パスワード管理ツールをすでに持っているかどうか」は、本記事の「選び方の手順」ステップ1でも最初に確認したポイントです。ここに当てはまる人は、コンプリートプランのNordPassを目的にアップグレードする必要はありません。
具体的な利用場面で見る「後悔しない」選び方
ここまでの内容を踏まえて、実際の利用場面ごとに、どの選択肢が合うかを具体的に整理します。複数の場面に当てはまる場合は、より手厚い選択肢に寄せて考えてください。
早見表にすると次のとおりです。
| 該当する人 | 向いている選択肢 |
|---|---|
| 同じ・似たパスワードを複数サービスで使い回している自覚がある人 | パスワード管理ツールの導入を検討 |
| パスワードを手帳やメモアプリに平文で書き留めている人 | パスワード管理ツールの導入を検討 |
| 「パスワードを忘れました」による再設定を月に何度も行っている人 | パスワード管理ツールの導入を検討 |
| VPNの契約自体を検討していて、パスワード管理もまだ何もしていない人 | NordVPNコンプリート以上(NordPass込み) |
| すでにNordVPNを契約していて、パスワード管理ツールをこれから探す人 | NordVPNコンプリート以上(NordPass込み) |
| 複数のセキュリティ関連ツールをまとめて一元管理したい人 | NordVPNコンプリート以上(NordPass込み) |
| VPNは不要で、パスワード管理だけを導入したい人 | NordPass単体契約、または他の専業ツール |
| 家族や複数人でパスワード情報を共有したい人 | NordPass単体契約、または他の専業ツール |
| すでに1Password・Bitwardenなどを使っていて、特に不満がない人 | 何も変えなくてよい |
パスワード管理ツールの導入自体を検討すべきケース
- 同じパスワード、または少し変えただけの似たパスワードを、複数のサービスで使っている自覚がある人。前述のとおり、1つのサービスからの情報漏えいが他のサービスへの不正ログインに使われる手口が知られており、公的機関の資料でも繰り返し注意喚起されています。
- パスワードを手帳やスマホのメモアプリに平文で書き留めている人。メモアプリ自体が暗号化されていない場合、端末の紛失・盗難時にすべてのパスワードが一度に流出するリスクがあります。
- 「パスワードを忘れました」による再設定を月に何度も行っている人。管理ツールを使えば、複雑なパスワードを覚える必要自体がなくなります。
みつき
複数の場面に当てはまるなら、より手厚い選択肢に寄せて考えると決めやすくなります。
NordVPNコンプリート以上(NordPass込み)が合うケース
- VPNの契約自体をこれから検討していて、かつパスワード管理もまだ何もしていない人。両方を別々に契約するより、コンプリートプラン以上で一本化したほうが、契約先・支払いの管理がシンプルになります。
- すでにNordVPNを契約していて、パスワード管理ツールをこれから探す人。ベーシックプランからコンプリートプランへのアップグレードで追加でき、新規にパスワード管理ツールだけを別途契約する場合と比較する価値があります。
- VPN・マルウェア対策・パスワード管理・クラウドストレージなど、複数のセキュリティ関連ツールをまとめて一元管理したい人。Nordアカウント経由でこれらをまとめて扱えます。
NordPass単体契約、または他の専業ツールが合うケース
- VPNは今のところ必要なく、パスワード管理だけを導入したい人。NordPass単体(Premium/Family)を、1Password・Bitwardenなど他の専業ツールと比較して選ぶことになります。
- 家族や複数人でパスワード情報を共有したい人。NordPassのFamilyプランのように、複数アカウントに対応したプランが選択肢になります。
何も変えなくてよいケース
- すでに1Password・Bitwardenなどを使っていて、特に不満がない人。前述のとおり、VPNとまとめるためだけに乗り換える必要はありません。
よくある質問|多要素認証・NordPassの追加・パスワード共有
Q. パスワード管理ツールを使えば、多要素認証は不要になりますか?
A. いいえ。パスワード管理ツールと多要素認証は、それぞれ別の対策です。総務省・IPAの資料でも、パスワードを適切に管理することに加えて、多要素認証を併用することが推奨されています。パスワード管理ツールで生成した強固なパスワードを使いつつ、対応しているサービスでは多要素認証も設定することをおすすめします。
パスワード管理ツールを使えば、多要素認証は不要?
いいえ。パスワード管理ツールと多要素認証は、それぞれ別の対策です。
強固なパスワードを生成し、管理する
対応しているサービスで併用する
組み合わせる
総務省・IPAの資料でも、パスワードの適切な管理に加えた多要素認証の併用が推奨されています
Q. NordVPNをベーシックプランで契約したあと、NordPassだけ追加できますか?
A. NordVPN公式サポートの説明によれば、パスワードマネージャーであるNordPassは、コンプリートプラン以上のサブスクリプションに含まれる機能として案内されています。ベーシックのままNordPassだけを追加できるとは案内されていません。NordPassを使いたい場合は、コンプリート以上へのアップグレード、またはNordPass単体契約のいずれかを検討することになります。
Q. 家族や同僚とパスワードを共有したい場合はどうすればよいですか?
A. NordPassの個人向けプランには、複数のユーザーアカウントに対応した「Family」プランが用意されており、最大6アカウントまで利用できると案内されています。家族間でのパスワード共有を想定しているなら、この人数枠に収まるかどうかが判断材料になります。職場の同僚との共有など、より多人数・組織的な利用を想定している場合は、個人向けプランではなく法人向けプランの対象になる可能性があります。
みつき
家族での共有を考えるなら、Familyプランの6アカウントに収まるかどうかが判断材料になります。
注意点|マスターパスワードが唯一の鍵になる点と、乗り換え時のデータ移行
パスワード管理ツール自体が「唯一の鍵」になる
パスワード管理ツールを導入すると、多数のサービスのログイン情報が1つのアカウント(マスターパスワード)に集約されます。これは管理の手間を減らす一方で、そのマスターパスワード自体が漏えい・忘失した場合の影響が大きくなることも意味します。マスターパスワードは他のどのサービスとも共有しない、独自の強固なものにし、前述のとおり多要素認証も可能な範囲で併用することをおすすめします。
- 1多数のサービスのログイン情報が、1つのアカウント(マスターパスワード)に集約される
- 2マスターパスワードが漏えい・忘失した場合の影響が大きくなる
- 3マスターパスワードは他のサービスと共有しない独自の強固なものにし、多要素認証も可能な範囲で併用する

多要素認証は、パスワード(知っている情報)に加えて、スマートフォンアプリが生成するワンタイムコードや、指紋・顔認証などの別の要素を組み合わせてログインを認証する仕組みです。IPAの資料でも「仮にIDおよび1つ目のパスワードを不正利用されてもログインはできない」と説明されているとおり、パスワード管理ツールで生成した強固なパスワードと、多要素認証を組み合わせることで、どちらか一方だけに頼るより不正ログインのリスクを下げられます。
乗り換え・解約時のデータ移行
パスワード管理ツールを乗り換える場合、多くのツールでエクスポート・インポート機能が用意されていますが、対応フォーマットやインポート手順はツールごとに異なります。NordVPNのプランをダウングレードしてNordPassが使えなくなる場合も同様に、事前に保存データのエクスポートを済ませておく必要があります。
返金保証はプランごとに窓口が異なる場合がある
NordVPNの契約に伴う30日間返金保証と、NordPass単体契約の30日間返金保証は、それぞれ別の契約に対する保証です。NordVPNのコンプリートプランを解約した場合にNordPass単体としての契約に自動的に切り替わるわけではない点に注意してください。返金保証の詳しい条件は、姉妹記事「NordVPNの返金保証で解約・返金する手順」でも解説しています。
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選択肢の比較|使い回しのまま・NordVPNコンプリート以上・NordPass単体
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| 選択肢 | 向いている人 | 費用の考え方 |
|---|---|---|
| 何も使わず使い回している状態 | 該当しない(公的機関の資料が指摘するリスクに直接該当。まず何らかの対策を) | ― |
| NordVPNコンプリート以上(NordPass込み) | VPNもパスワード管理も両方欲しい人。契約先を一本化したい人 | VPN契約費用にNordPassが追加費用なしで含まれる |
| NordPass単体契約(Premium/Family) | VPNは不要でパスワード管理だけ欲しい人 | 2年契約の表示例: Premium 最初の27か月¥7,560(月あたり¥280)、Family 最初の27か月¥10,260(月あたり¥380)。価格は変わるため公式サイトで要確認 |
| 既存の1Password・Bitwarden等を継続 | すでに専業ツールを使っていて満足している人 | 乗り換え・重複契約は不要 |
コンプリート以上
NordPassが追加費用なしで使えるNordVPNのプラン
30日間
NordVPN・NordPass単体、それぞれの返金保証
最大6
NordPass Familyで使えるユーザーアカウント数
まとめ
パスワードの使い回しは、公的機関の資料でも繰り返し指摘されているとおり、1つのサービスからの情報漏えいが他の重要なサービスにまで波及するリスクを伴います。対策の基本は「サービスごとに異なる強固なパスワードを設定すること」「可能なら多要素認証を併用すること」、そして「それを人力で覚え続けるのは現実的でないため、パスワード管理ツールを使うこと」の3点です。
そのうえで、パスワード管理ツールをどう持つかは、次の基準で選べば無駄がありません。
- 今、使い回しをしていて管理ツールも持っていない → 何らかの管理ツールの導入を検討する
- VPNも欲しい → NordVPNのコンプリートプラン以上にすれば、NordPassが追加費用なしで使える
- VPNは不要でパスワード管理だけでよい → NordPass単体契約と、他の専業ツールを比較する
- すでに1Password・Bitwardenなどを使っていて満足している → 無理に乗り換える必要はない
使い回していて、管理ツールも未使用
何らかの管理ツールの導入を検討します。
VPNも欲しい
NordVPNのコンプリート以上にすれば、NordPassが追加費用なしで使えます。
VPNは不要で、パスワード管理だけ
NordPass単体契約と、他の専業ツールを比較します。
専業ツールを使っていて満足している
無理に乗り換える必要はありません。
「まとめて持てば安くなる」ではなく「自分が実際に使う機能はどれか」を基準に選ぶ考え方は、姉妹記事「NordVPNのプランの選び方」と同じです。あわせて確認してみてください。
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「まとめて持てば安くなる」ではなく、自分が実際に使う機能はどれかを基準に選んでみてください。
— モノサシ屋みつき
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