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パソコンで調べものをしているときに、画面いっぱいに「ウイルスに感染しました」と出て、ピーピーと音まで鳴り出したら、どうしますか。私は、たぶん固まります。電話番号が大きく書いてあって、「〜秒以内に」と急かされて、×ボタンはどこにも見当たりません。とりあえず電話すればいいのか、電源を引っこ抜けばいいのか、どっちも正解に見えませんか。どっちも怖いです。こういう画面が詐欺の入口だという話は聞いたことがありますが、実際に出たとき最初に何をするのかは、聞いたことがありません。まずは、あの電話番号に指が伸びないようにする方法を知りたいです。
結論|電話をかけず、画面が指示するソフトも入れず、まず閉じる
結論です。画面の電話番号には電話をかけず、画面が指示するソフトも入れず、まず画面を閉じます。IPAは、画面が表示されただけであれば、パソコンはウイルスに感染しておらず、閉じるだけで問題ないと案内しています(出典: IPA「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ」)。閉じ方は、ESCキーの長押しから始めて、うまくいかなければタスクマネージャー、再起動の順に進みます。
電話は、一度もかけない
かけた時点で、こちらの電話番号が相手に伝わります。理由と、かけてしまった場合の扱いは、「電話・インストール・購入はしない」の節に書きました。
マウスで閉じようとしない
あわてて画面をクリックすると、全画面表示になって、マウスでは閉じられなくなります。キーボードの出番です。
操作してしまったら、別の手順
電話、ソフトの導入、支払いのどれかをしていたら、閉じるだけでは終わりません。したことごとの動き方を、「してしまったときの動き方」の節に並べました。
全体の流れは、次の4段階です。
- 1電話せず、触らない
- 2画面を閉じる
- 3操作したなら、被害ごとに動く
- 4閉じたあとに備える
警告そのものへの対処に、ソフトの購入は要りません。閉じたあとの備えとして、ウイルス対策ソフトを入れておく選択肢はあります。
警告画面の正体:ウイルス感染とは関係なく表示される
警察庁は、サポート詐欺を次のように説明しています。パソコンでネットを見ている最中に、ウイルスに感染したかのような嘘の画面を出し、警告音も鳴らして不安をあおる。画面に書かれた窓口へ電話をかけさせて、サポートの名目でお金をだまし取ったり、パソコンを遠隔で操作できるソフトを導入させたりする手口です(出典: 警察庁「サポート詐欺対策」)。
警察庁は、偽のセキュリティ警告画面はウイルス感染の有無に関わらず表示されると書いています。IPAも、これまでに確認した範囲の警告では、実際のウイルス感染はなかったとしています。表示の仕組みについては、ウェブサイトに広告が出る仕組みを使って、偽の警告画面を広告として仕込んでいると考えられる、と説明しています。そのため、ネットを見ていれば誰でも出会う可能性があり、仕込まれたサイトを事前に見分けるのは難しい、という整理です(出典: IPA「インターネット利用中に表示される偽の警告画面にだまされないで!」)。
閲覧中のページ
ふつうに調べもの
広告の仕組み
偽の警告画面
感染とは無関係
電話をかける
相手の窓口
お金の話になる
みつき
ふつうに記事を読んでいるだけで出ることがある、と知ってほっとしました。変なサイトを見た自分が悪い、と思い込むところでした。
偽の警告画面の見分け方:表示場所・音・電話番号を見る
見分けの出発点は、IPAがはっきり書いています。自分が普段使っているセキュリティソフトによる警告ではなく、特にネットを見ている最中にブラウザの画面上に出た警告は、偽の可能性が高いという判断です(出典: IPA「インターネット利用中に表示される偽の警告画面にだまされないで!」)。あとは、確認されている特徴を順に当てはめます。
| 手がかり | 偽の警告画面で確認されていること |
|---|---|
| 出る場所 | ネットの閲覧中に、ブラウザの画面上へ突然表示される |
| 文言 | 「お使いのコンピューターはウイルスに感染しています」「~秒以内に対応しないとデータが全部削除される」など、急がせる言い方 |
| 音 | 警告音や、警告メッセージの音声が流れる |
| ロゴ | 実在の企業のロゴが使われる。ただし、その企業とは関係がない |
| 電話番号 | サポート窓口として、電話番号が書かれている |
| 画面の動き | クリックすると全画面表示になり、マウスで閉じられなくなる |
(出典: IPA「インターネット利用中に表示される偽の警告画面にだまされないで!」、IPA「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ」、警察庁「サポート詐欺対策」)
見分けの結果は、2通りに分けて動きます。
こう出たなら
ブラウザの中の警告、電話番号つき
偽の可能性が高い
指示には従わず、画面を閉じます。閉じ方は、「画面の閉じ方」の節にあります。
迷ったら
偽かどうか、判断が難しい画面
そのまま相談
画面をそのままの状態にして、相談窓口に連絡します。連絡先は、相談先の節にあります。
電話・インストール・購入はしない:表示されても動かない
画面が出たときの動きを、やらないことと代わりにすることで並べます。
| やらないこと | 代わりにすること | 理由 |
|---|---|---|
| 画面の電話番号に電話する | 画面を閉じる | 一度でもかけると、電話番号が相手に伝わる。あとで相手からかかってくる場合があるので、その電話には出ない |
| 画面が指示するアプリやソフトを入れる | 画面を閉じる | 遠隔操作を許すと、アカウントの乗っ取りや不正送金などの被害に遭うおそれがある |
| ソフトの購入やサポート契約をする | 購入・契約せず、IPAの安心相談窓口か消費生活センターに相談する | ソフトやサポート業者の信頼性が判断できないときは、購入も契約もしない |
| 画面の中をクリックして閉じようとする | ESCキーを長押しする | クリックすると全画面表示になり、マウスで閉じられなくなる |
(出典: IPA「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ」、警察庁「サポート詐欺対策」、IPA「インターネット利用中に表示される偽の警告画面にだまされないで!」)
なぜここまで動かないことを強調するのか。警告を信じて操作を進めた場合の流れを、IPAが画面例の順番に解説しているからです。画面の順番は一例で、実際には類似した複数の手順があるとも書かれています。
- 警告画面が出て、不安をあおられる
- 無料のセキュリティソフトを入れるよう誘導される
- 有償ソフトの購入へ。カード決済と個人情報の入力を求められる
- 有効化が必要と、電話番号を示される
- 遠隔操作ソフトを入れさせられ、サポートの名目で作業される
- 年間サポートの契約を、数万円で持ちかけられる
(出典: IPA「インターネット利用中に表示される偽の警告画面にだまされないで!」)
会社や組織のパソコンのとき
IPAは、会社や組織のパソコンにセキュリティ警告が出たときは、管理者に連絡するよう案内しています(出典: IPA「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ」の関連情報)。
みつき
「かけない」だけなら、覚えられそうです。先に決めておけば、画面の電話番号は壁のシミくらいに見えるはずです。
画面の閉じ方:ESCキーの長押しから、順に試す
閉じ方の順番は、警察庁の案内にあります。ESCキーの長押しが最初で、だめならタスクマネージャー、それでもだめならブラウザの強制終了かパソコンの再起動です(出典: 警察庁「サポート詐欺対策」)。ESCキーで閉じるボタンが出ないときの追加の一手は、IPAの体験サイトの説明にあります。
- 1
ESCキーを長押しして、×を出す
キーボード左上のESCキーを長押しします。ブラウザの「×」(閉じるボタン)が出たら、クリックして画面を閉じます。
- 2
出ないときは、画面内を1回クリックしてからもう一度
IPAの体験サイトの説明では、長押ししても閉じるボタンが出ない、全画面表示が解除されないときは、マウスで警告画面の中をクリックしてから、ESCキーをもう一度長押しします。
- 3
タスクマネージャーでブラウザを終わらせる
「Ctrl」「Alt」「Delete」を同時に押してタスクマネージャーを開きます。使っているブラウザを選び、右クリックから「タスクの終了」を選びます。
- 4
それでも消えないなら、パソコンを再起動する
ブラウザの強制終了か、パソコンの再起動で、画面を閉じられる場合があると案内されています。

タブレットでは、全画面表示になっている画面のどこかをロングタップします。画面中央の上側に×マークが出て、タップするとESCキーの長押しと同じ状態になります。画面左側からのエッジスワイプで出るウィンドウ一覧から、画面を閉じる方法もあります(出典: IPA「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ」)。
閉じる操作は、前もって練習できます。IPAは、実際の画面を再現した体験サイトを公開していて、約2分で自動的に終了します。体験サイトはパソコン専用で、スマートフォンでは動きません。起動の直後に音声が流れるので、音量を確かめてから始めます(出典: IPA「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ」)。
みつき
「ESCキー」と言われて、キーボードを見下ろして探しました。左上の端にありました。長押しはふだんやらないので、指のほうが迷いそうです。
電話・インストール・支払いをしてしまったときの動き方
画面を閉じる前に、何かをしてしまっていた場合の話です。閉じただけで終わる人と、続きの対応が要る人は、次の問いで分かれます。
画面の指示で、何かしてしまった?
電話をかけた、ソフトやアプリを入れた、お金を払った、のどれかに当たるかどうかです。
画面を閉じて終わり。あとは、閉じたあとの備えの節へ
したことに当たる動き方を、このあとの手順と表で上から進める
迷う行があれば、相談先へ
連絡先は、次の節にまとめてあります。
ソフトやアプリを入れてしまったときは、警察庁とIPAの案内を合わせると、次の順番になります(出典: 警察庁「サポート詐欺対策」、IPA「インターネット利用中に表示される偽の警告画面にだまされないで!」)。
- 1
ネットワークから切断する
警察庁の案内では、これが最初の動作です。
- 2
ウイルスチェックをして、入れたアプリをアンインストールする
遠隔操作用のソフトの場合も同じで、IPAは不安が残るならアンインストールを勧めています。
- 3
システムの復元か、初期化を考える
IPAは、入れたソフトの影響が分からないため、システムの復元でインストール前の状態に戻すことを推奨しています。復元できなければ、パソコンの初期化です。
- 4
パスワードを変更する
管理の仕方まで見直すなら、パスワードマネージャーの選び方の記事が参考になります。
電話・支払い・契約については、したことごとに次のとおりです。
| したこと | すること |
|---|---|
| 電話をかけた | その後にかかってくる電話には出ない。ソフトの購入やサポート契約を持ちかけられても、応じない |
| クレジットカードで払った | カード会社に連絡して、支払いの停止を依頼する |
| 電子マネーで払った | 電子マネーの管理会社へ被害を連絡し、決済手続きの停止を依頼して、救済措置を相談する |
| 契約を取り消したい | 最寄りの消費生活センターに相談する(局番なしの188) |
| 証拠を残す | 警告画面とインストールしたソフトが分かる資料、支払いのカード履歴、買った電子マネーのカードを保存する |
(出典: 警察庁「サポート詐欺対策」、IPA「インターネット利用中に表示される偽の警告画面にだまされないで!」)
相談先の連絡先:閉じ方・契約・被害で窓口が違う
相談先は、困りごとで選びます。まず、どの窓口が自分の状況に近いかを見ます。
いま困っているのは、どれ?
状況に近いものを1つ選びます。
IPAの安心相談窓口へ
消費者ホットライン188へ
最寄りの警察署へ
連絡先は、次のカードのとおりです。
閉じ方が分からない・判断が難しい
IPA 情報セキュリティ安心相談窓口
電話・メール
電話は03-5978-7509。受付時間は10:00〜12:00、13:30〜17:00で、土日祝日と年末年始は除きます。メールはanshin@ipa.go.jpです(出典: 警察庁「サポート詐欺対策」)。
買ってしまった・契約してしまった
消費者ホットライン(188)
相談は無料
郵便番号などを入力すると、近くの消費生活センターや相談窓口につながります。通話料は、窓口につながった時点から自分の負担です(出典: 消費者庁「消費者ホットライン」)。
お金を払った・遠隔操作された
最寄りの警察署
資料を持って
警告画面やソフトが分かる資料を持って、通報・相談します。事前に電話で、担当者と日時や持参する資料を調整すると、対応がスムーズです(出典: 警察庁「サポート詐欺対策」)。

閉じたあとの備え:更新・対策ソフト・パスワード
警告を閉じたあとに見ておく点は、4つです。警察庁は、被害を防ぐために大事なこととして、OSやソフトウェアを更新して古いままにしないことと、ウイルス対策ソフトなどを導入することを挙げています(出典: 警察庁「サポート詐欺対策」)。
OSとソフトを更新する
更新の通知を放置せず、古いまま使い続けないようにします。警察庁が、被害防止のひとつ目に挙げている対策です。
対策ソフトを入れるかどうか決める
警察庁が、もうひとつの対策に挙げています。入れるかどうかは、閉じたあとに決めれば間に合います。
パスワードを見直す
変更したあとの管理は、パスワードマネージャーの選び方で扱っています。
外のWi-Fiの使い方を決める
出先で使うWi-Fiの安全面は、ホテルのWi-Fiは安全?で見ています。
ウイルス対策ソフトを入れると決めたなら、候補のひとつはSurfshark One(ウイルス対策のSurfshark Antivirusを含むプラン)です。
まとめ
警告画面は、電話せず、触らず、閉じるところから始めます。閉じたあとにすることは、したことで変わります。最後に、画面が出たときの確認を並べます。
警告画面が出たときのチェックリスト
- 画面の電話番号に、電話をかけていない
- 画面が指示するソフトやアプリを、入れていない
- ESCキーの長押し、タスクマネージャー、再起動の順で、画面を閉じた
- 閉じ方や見分け方に迷ったら、IPAに電話かメールで連絡する
- 操作や支払いをしてしまったときは、カード会社・消費生活センター・警察署へ連絡する
- 更新、対策ソフト、パスワードの順で、閉じたあとの備えを見直す
表示されただけなら、電話せずに閉じれば足りる
ウイルスに感染しているわけではないので、まず落ち着いて閉じます。そのうえで対策ソフトを足すなら、Surfshark Oneも候補に入ります。
今日もモノサシを片手に、良い比較を。
— モノサシ屋みつき
