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IPアドレスを変えたい、と思ったことはありませんか。ネットで調べると、再起動する、VPNを使う、固定IPにする、といった言葉が並んでいて、どれが何をしているのか、さっぱり分かりません。そもそもIPアドレスって、何の番号なんでしょう。自分で決めた覚えもないのに、いつの間にか持たされているみたいで、少し落ち着かないです。で、結局どれをやればいいんですか。うちのIPアドレスがいくつなのかは、ネットで探してメモしたところで、手が止まっています。
結論|変えたい理由で手段が分かれる。見える番号を変えるならVPN
変えたい理由は大きく3つに分かれ、理由によって選ぶ手段が違います。サイトに映る番号を替えたいなら、VPNのNordVPNから始めるのがこの記事のすすめです。3つの要点を、カードに並べました。
見える番号を入れ替えるならVPN
NordVPNを使っている間、サイトから見えるIPアドレスはVPNサーバーのアドレスに変わります(出典: NordVPN公式サポート)。
同じ番号に固定するなら別の手段
VPNの番号は、通常は同じサーバーの他のユーザーと共有されます。自分だけの番号にするには、固定IPを買う方法があります(出典: NordVPN公式サポート)。
変えてはいけない目的がある
地域制限を避けるためのVPN利用を、利用規約違反として禁じるサービスがあります(出典: ExpressVPN公式サポート)。
この記事は、次の5つの順で進めます。
- 1IPアドレスの正体と、番号を決める側
- 2VPNで番号が入れ替わる仕組み
- 3場面別の選び方、固定IP、変えてはいけない目的
- 4NordVPNで始める流れ
- 5番号が変わっていないときの見直し
VPNの選び方そのものは、VPN比較の記事にまとめてあります。
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IPアドレスには「家の中の番号」と「外に出るときの番号」がある
IPアドレスは、ネットにつながる機器が通信の相手を見分けるための番号です。この番号には、2種類があります。JPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンター)の用語解説は、NATという技術が、プライベートアドレスとグローバルアドレスを相互に変換する用途によく使われると説明しています(出典: JPNIC「NAT/NAPT」)。
家庭に当てはめると、家の中の機器が持つのがプライベートアドレス、ネットの外に出るときに使われるのがグローバルアドレスです。
A家の中の番号(プライベートアドレス)
- 家の中のネットワークで、機器ごとに使う番号
- 外に出るときは、グローバルアドレスに変換される
この記事の対象は、右のBです
B外に出るときの番号(グローバルアドレス)
- サイトやサービスの側から見える番号
- 1つのグローバルアドレスを、複数の機器で使えることがある
この記事で入れ替えたい番号はこちら
Bの「1つのグローバルアドレスを複数の機器で使える」仕組みは、JPNICの解説では、NAPTと呼ばれています。「一つのグローバルアドレスを用いて、複数のノードにプライベートアドレスを対応させることができます」という説明です(出典: JPNIC「NAT/NAPT」)。
家の機器から外のサイトまでの道筋は、次のようになります。
- 1スマホ・パソコン(家の中の番号)
- 2ルーター(外に出る番号へ変換)
- 3プロバイダーの設備
- 4接続先のサイト
サイトの側に見えているのは、4つ目に着く時点の番号です。家の中の番号は見えません。

みつき
IPアドレスを確認するサイトを開いたら、数字がただ並んでいるだけで、これが自分の家の番号なのか、と少し拍子抜けしました。
外に出るときの番号は、誰が決めているのか
外に出るときの番号は、手元の機器だけでは決まりません。決める側が、3つあるからです。
① 割り当てる側の運用
IPv4アドレスの割り当ては、一定の範囲から自動で割り当てる運用と、機器の識別子に対応した決まった番号を割り当てる運用のどちらも可能です(出典: JPNIC「DHCP」)。
② 事業者側のアドレス変換
通信事業者が設置するNAT装置で、顧客向けネットワークの番号と、事業者の網の外向けの番号を変換する技術があります(出典: JPNIC「NAT/NAPT」)。
③ 固定IPを出すかどうか
固定IPを出さないプロバイダーやネットワーク環境があり、同じ番号を使い続けたくても、そのままでは選べないことがあります(出典: インターリンク「マイIP」)。
ルーターの再起動や再接続で、外に出るときの番号が変わるかどうかは、契約と環境で違います。変わるとしても、いつ、どの番号に変わるかは選べません。見える番号を狙って入れ替えたい場面では、決め手になりにくい手段です。
そこで、変えたい番号と目的を、2つの問いで切り分けます。
変えたいのは、外から見える番号ですか
家の中の機器に割り当てる番号の設定は、この記事の範囲の外です。
次の問いへ
ルーターの管理画面の話になります
入れ替えたいですか、同じ番号に固定したいですか
目的で、選ぶ手段が分かれます。
VPNの節へ
固定IPの節へ
VPNにつなぐと、サイトから見える番号が入れ替わる
VPNを使うと、サイトから見える番号は、つないだ先のサーバーのものに変わります。NordVPNの公式サポートは、「NordVPN使用時は、IPアドレスはお使いのVPNサーバーのアドレスに変更されます」と説明しています(出典: NordVPN公式サポート)。
AVPNにつなぐ前
- サイトには、家の回線から外に出るときの番号が見える
- 番号の決め方は、プロバイダーの契約と環境しだい
変えるには、再接続の結果を待つことになります
BVPNにつないだ後
- サイトには、出口にしたサーバーの番号が見える
- サーバーを選べば、見える番号も、そのサーバーのものになる
出口にするサーバーを、自分で選べます
つながるまでの道筋は、端末とサイトの間にVPNサーバーが入る形です。
- 1スマホ・パソコン(VPNアプリ)
- 2VPNサーバー
- 3接続先のサイト

入れ替わった番号には、3つの特徴があります。
他のユーザーと共有される
通常、このIPアドレスは、同じサーバーに接続している他のNordVPNユーザーと共有されます(出典: NordVPN公式サポート)。
接続のたびに変わりうる
同じサーバーでも、接続するたびに違うIPアドレスを入手する可能性が高くなります(出典: NordVPN公式サポート)。
場所の表示がずれることがある
サイトが使う古いデータベースのせいで、誤った場所が表示されることがあります(出典: NordVPN公式サポート)。
家の回線のまま、VPN、固定IPの3つを、見える番号の面から並べます。
| 項目 | 家の回線のまま | VPN(共有の番号) | 固定IP |
|---|---|---|---|
| 外から見える番号 | 外に出るときの番号。決め方は契約と環境しだい | 接続したサーバーのアドレス | 購入した固定のIPアドレス |
| 他の人との共有 | — | 通常は同じサーバーの他のユーザーと共有 | 共有しない |
| 接続のたびの番号 | 契約と環境しだい | 変わる可能性が高い | 同じ番号を使い続ける |
| 向く場面 | 番号にこだわらないとき | 番号を入れ替えたいとき | 同じ番号で使い続けたいとき |
出典: JPNIC、NordVPN公式サポート
みつき
IPアドレスって、スマホの電話番号みたいに自分専用のものだと思っていたので、共有されることもあると知って驚きました。
VPNがどんな場面で使えて、何はできないのかは、VPNの使う場面5つと、使ってもできないことが入口になります。
場面別: どの手段を選ぶか
手段は、目的から逆に選ぶと迷いません。場面と手段の対応を、表にまとめます。
| 場面 | 向く手段 | 理由 |
|---|---|---|
| 家の回線とは別の番号で、サイトに接続したい | VPN(共有の番号) | NordVPNを使っている間は、見える番号が接続先サーバーのものに変わる(NordVPN公式サポート) |
| 同じ番号を使い続けたい | 固定IP | 固定IPを買うと、自分だけのIPアドレスを取得できる(NordVPN公式サポート) |
| CAPTCHAの回避や、企業ネットワークへのアクセスに使いたい | 固定IP | NordVPNは、固定IPの利点としてCAPTCHAの回避、企業ネットワークへのアクセス、不正に使用されているIPアドレスのブロックリストの回避を挙げている(NordVPN公式サポート) |
| 契約中のプロバイダーが固定IPを出していない | 固定IPを出すVPN | プロバイダーを問わず、VPNサーバーへの接続で固定IPが割り当てられるサービスがある(インターリンク「マイIP」) |
出典: NordVPN公式サポート、インターリンク
同じ番号に固定したいときは、別の記事へ
固定IPは、番号を入れ替えるのではなく、同じ番号に固定する手段です。
家のプロバイダーが固定IPを出していなくても、VPNサーバーへの接続で固定IPを使えるサービスがあります。インターリンクの「マイIP」は、固定IPアドレスが提供されないプロバイダーやネットワーク環境からでも、グローバル固定IPアドレスを利用できるサービスです(出典: インターリンク「マイIP」)。

固定IPの種類、料金、選び方は、固定IPのVPNの記事に詳しくまとめてあります。この記事では、これ以上広げません。
変えてはいけない目的
IPアドレスを変える目的の中には、VPNの利用規約や法に反するものがあります。
ExpressVPNの公式サポートは、著作権侵害への使用を禁じ、「コンテンツプロバイダーが設ける地域制限を回避するため、またはその他の違法行為を行うために使用することは固く禁止されており、当社の利用規約違反となります」と案内しています(出典: ExpressVPN公式サポート)。インターリンクの「マイIP」は、特定のサイトやサービスにアクセスできない国からの利用を、サポートしていません(出典: インターリンク「マイIP」)。
著作権を侵害する使い方をする
契約したサービスの範囲で、自分の通信を守る
接続先サービスの地域制限を避けるために、番号を入れ替える
接続先サービスが認めている場所から、利用する
サポート対象外の国からの利用を前提にする
提供元が示す利用条件の中で、使う
NordVPNで始める流れ
NordVPNをすすめるのは、始めるときの安心材料が2つあるからです。
30日間の返金保証
NordVPNの新規サブスクリプションには、30日間の返金保証が適用されます(出典: NordVPN公式サポート)。
公式の確認ページがある
接続後の場所は、nordvpn.com/what-is-my-ip/ のようなIP位置情報サイトで確認できます(出典: NordVPN公式サポート)。
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始めるときの順番は、5つです。
- 1
NordVPNを契約する
プランの中身は、[NordVPNのプランの記事](https://monosashiya7hosi.com/nordvpn-plans-guide/)で見られます。つなぐ前に、IP確認サイトで今の番号を控えておきます。
- 2
アプリを入れて、ログインする
申し込みから初期設定までは、[NordVPNの申し込みから初期設定までの記事](https://monosashiya7hosi.com/nordvpn-setup-guide/)に手順があります。
- 3
国かサーバーを選んで、接続する
選んだサーバーのアドレスが、そのまま新しい番号になります。
- 4
IP確認サイトで、見える番号を確かめる
最初に控えておいた元の番号と見比べます。
- 5
番号を入れ替え直したいときは、つなぎ直す
つなぎ直すか、別のサーバーを選びます。

みつき
サーバーの一覧に国の名前がずらっと並んでいて、どれを選ぶのかで少し迷いました。
つながらない、番号が変わっていないとき
接続したのに番号が変わっていないときは、5つの場所を順に見ます。
- 1他のVPN・セキュリティソフト・ブラウザ機能
- 2P2P通信とサーバーの種類
- 3確認サイトの位置の表示
- 4つなぎ直す・別のサーバーを選ぶ
- 5サポートに問い合わせる
見る場所と、その根拠を、症状ごとに表にします。
| 症状 | 見る場所 | 根拠 |
|---|---|---|
| 国が思ったものと違って表示される | 職場のVPN、セキュリティソフト、ブラウザが裏で動いていないか。止めて、表示が元に戻るかを見る | NordVPN公式サポートの案内(英語版の記述) |
| 確認サイトによって、場所の表示が違う | サイトが使う古いデータベースのせいで、誤った場所が表示されることがある | NordVPN公式サポートの案内(英語版の記述) |
| 思った場所ではない場所につながる | P2P非対応のサーバーでTorrentなどのP2P通信をすると、別の場所へ振り向けられることがある | NordVPN公式サポートの案内(英語版の記述) |
| 番号が、前と同じに見える | 同じサーバーでも、接続のたびに違う番号になる可能性が高い。つなぎ直すか、別のサーバーを選ぶ | NordVPN公式サポート |
出典: NordVPN公式サポート

みつき
確認サイトを開き直しても、数字が変わったのか自信が持てなくて、メモしておいた元の番号と見比べました。
まとめ
始めたら、IP確認サイトで見える番号を確かめます。
固定IPの選び方は「固定IPのVPNの記事」が、サービスの選び方で迷うときは「VPN比較の記事」が参考になります。
見える番号を入れ替えるなら、NordVPNから始める
同じ番号に固定したいときは、固定IPを選びます。
今日もモノサシを片手に、良い比較を。
— モノサシ屋みつき
